弘法
筆を選ばず、とはいいますが、弘法大師の領域には遠く及ばない凡人としては道具を選びます。
特にキーボードやポインティングデバイス(マウスなど)は仕事の効率に直結しますので、長年色々と理想の形を求めてあれこれ使ってきました。
数も多いので全てを挙げるのは難しいのですが、その中でも比較的長く利用していたお気に入りの物を3つ挙げたいと思います。
Oki Minikeyboard II
既に廃盤なので、リンクは現行製品であるIII-Rへのリンクになります。
USB接続になったProも現在はあります。
このキーボード、写真で見て分かるように、PS/2ケーブルが2本ついています。何故かというと、キーボードの真ん中にトラックポイントがついてるので、これをマウスとして接続するためのケーブルが別に出ているわけです。
ThinkPadシリーズのお家芸(というかIBMが特許持ってるんですかね、確か)であるこのポインティングデバイスが私は大好きです。ホームポジションでタイピングしながら、手を大きく動かさずにマウスを動かすことができるので思考と作業が中断しないのが素晴らしいです。
そして、このキーボード、なんとDIPスイッチで設定を切り替えると「A」の左にあるCapsキーをCtrlキーにハード的に切り替えられるんです。Emacsのキーバインドが身体に染みついた人間としては、この位置にCtrlキーがあるのは大変ありがたい。もちろんキーマップをソフト的に変えればいいわけですが、何もしないで対応できるならそれが一番ですよね。
このキーボードは大学院時代にS先生に教えていただいて以来10年くらい使ってました。配列は英語配列です。
ThinkPadトラックポイントキーボード
同じくトラックポイント有りで言えば、当然本家のThinkPadトラックポイントキーボード。
昔のIBM時代のキータッチ感が大好きだったので今のアイソレーション型で少し柔らかい感じはもう一つなのですが、それでもノートPCの中では抜群の出来のキーボードで有り、同じ物を同じ感覚でデスクトップPCでも使えるこのキーボードは気に入っています。ThinkPad X1 Carbonを買う前後からこの5年くらい、よく使っています。
ちなみにBluetoothの日本語と英語、有線の英語と3つ持ってますが、新しい物が出ると聞いてちょっと気になってます。そんなに同じ物持っててどうするんだというのもありますが、結構個体差というか作ってる工場や時期によって微妙にキータッチが違うんですよねー。
昔のSpaceSaverKeyboardの頃のが復活しないかなーと思ってる人は多分世界中に1億人くらいはいるはずだけど無理でしょうね・・・。
HappyHackingKeyboard
そして、定番中の定番にして、一番数を買っているシリーズ。
大学時代に研究室で初代を買ってもらい、自前では初代やProfessionalは高かったのでLite2などを買い、あっちに浮気しては戻り、また浮気しては戻りを繰り返しています。
どんなキーボードを買うときにも自分の中でキータイプ感の基準はこのHHKBであり、それと比較して優劣を判断しているという、ある種絶対の評価軸になっています。
現在使っているのはこのHYBRID Type-S英語配列です。
Bluetoothのバージョンアップで接続の問題(たまに起こるチャタリングなど)が解消され、BT接続に待望のType-Sがやってきて、さらに万一の際にはUSB Type-Cで有線接続もできるというもうこれでもかと言うほどの進化を遂げた最新機です。
前のBluetoothモデルはチャタリングの問題があると耳にしていたので、他の中国製Bluetooth接続のモデルを検討したり、もう有線でいいんじゃないかと思ったりと散々迷っていましたが、昨年これが発売された時に迷わず飛びつきました。
とにかく単価が高いので覚悟がいりますし、英語版はカーソルキーがないのでやや不便な場合もありますが、今の所とても気に入ってます。
あとはこれにトラックポイントとカーソルキーついたら完璧なんですが(笑)
まとめ
道具へのこだわりはなかなか終わりのないもので、どれだけ気に入っていてもどこか不満点が出てまた別の物を試してみたり、不満はなくても他の物を使ってみたら別の要素が気に入ってしまったりと難儀なものです。
そして行き着くところは自作の沼なのでしょうけど、さすがにそこまではちょっと今は踏み出せないです。だって私、半田付け下手くそなんで(笑)