JAWS Festa 2024に当日ボランティアスタッフとして参加しました

2024年10月12日(土)に開催されたJAWS Festa 2024に当日ボランティアスタッフとして参加してきました。

JAWS Festa 2024とは

JAWS Festaは、毎年秋に行われる、JAWS-UGの全国規模のイベントです。春に行われるJAWS DAYSとの違いは、東京以外の地方で開催され、JAWS-UGの地方支部のメンバーが中心になって開催するという点です。

jawsfesta2024.jaws-ug.jp

JAWS Festaと私

私はこれまでJAWS Festaは2回参加しました。1回目は2016年に福岡で開催された際に、地方の事例セッションで登壇者として参加しました。まだAWSも触り始めたばかり、JAWS-UGも参加し始めたばかりで、Festaが何かも分かっていない状態でしたが、とても楽しいイベントでした。

jft2015.jaws-ug.jp

2回目は昨年のJAWS Festa 2023 in Kyushu。こちらは実行委員として事前の企画から関わっていたのですが、当日まさかのコロナ罹患で無念の涙を飲みました・・・。その際の様子はこちらの記事に書いています。

showm001.hatenablog.com

その悔しさもあり、今度こそはと今年は当日ボランティアスタッフとして申し込みをしました。

事前の申し込み

何はともあれ本編の申し込み。昨年のFestaも3月のDAYSも個人サポーターの枠はすぐに埋まったので、今年も申し込み開始時期をしっかり確認して、個人サポーター枠で申し込みました。

次は懇親会。恐らく懇親会もすぐに埋まるだろうな・・と思って待ち構えていたら

申し込みするものがいっぱい・・・

え、前夜祭、懇親会、三次会、大人の遠足と3つあるん・・・?どゆこと?

ちょっと出遅れかけたのですが、Facebookでかがさんが「申し込んだぞー!」と書かれたのを見て慌ててアクセスして無事三次会と大人の遠足に登録完了。数時間で埋まってキャンセル待ちになったようで、早めに気づけて良かったです。
懇親会は後日オープンしたときにこれまた無事登録できました。

バスロケ企画参加

今回は自分の登壇はなかったのですが、SORACOM UGのメンバーによる、シャトルバスの運行情報表示システム(バスロケーションシステム、略称バスロケと呼んでました)を提供しようということが決まりましたのでそちらに参加しました。

こちらについては、本件を主導されたSORACOM UGの和田さんが当日発表されたのでそちらの資料を参照下さい。私が担当した部分を含め、より詳細な技術寄りのネタはまた別の機会に発表できればと思います。

speakerdeck.com

前日

前日10日(金)は前夜祭が開催されるのですが、私は福岡で弊社の10周年記念イベントが開催されていて、登壇者でもあるので終了次第の移動となりました。そのため、前夜祭は申し込みしていませんでした。

alterbooth.connpass.com

19:30頃にビアバッシュを中座して移動開始。新幹線の自由席は激混みでしたがなんとか座ってお弁当食べられて良かったです。

1時間10分ほどで無事広島到着。

前夜祭の2次会以降に混ざれるかと思ったのですが皆さんどこにいるか分からない(盛り上がっててみんな私のメッセージ気づいてないw)し、広島駅からさらに移動するのもちょっときつかったので一旦駅前のホテルにチェックインしました。

と、前夜祭から帰ってきた北九州のまつおかさんとばったり遭遇したので、ちょこっとだけ駅前のお店に飲みに出ました。
場所は、Festa実行委員が作られたお勧めリストに載っていた「酒場 石田水道メンテナンス」さん。めちゃ美味しかったです!リストの作成もありがとうございます!

tabelog.com

明日も早いので早めに切り上げてホテルへ。

当日 - まずは移動 -

実行委員の朝は早い。
会場である広島駅に移動するため、7:00過ぎの電車に乗ろうと朝起きたらホテル内でアイレットのはたはたさんと遭遇。思ったより同じホテルの人いたかもしれませんw

そして広島駅に着いたら知った顔ばかりw

乗り過ごすことなく無事西条駅に到着。今回はシャトルバスが手配されているので(実行委員の皆さん凄い)、バス乗り場に行ったら既に長蛇の列。みんな凄いw

無事バスに乗り込み、会場へ。バスロケがちゃんと動いてることも確認してホッと一息。

基調講演

受付を済ませて、基調講演の会場へ。続々と集まってくる参加者の中に知り合いを見つけてはご挨拶に。

そしていよいよ10時からFestaがスタート!
基調講演はまさかの湯崎広島県知事。

広島県におけるAI活用のお話。NVIDIAの最新GPUチップH200は実は広島で作られてる、イノベーションを支えるエコシステムの形成に向けた施策など色々興味深いお話でした。
しかし、他の多くの方も触れられていますが、私も一番ささったのは、「失敗してもいい、萎縮せず手を動かし、小さく早く失敗して次に行かせばいい」と言われたことでした。自治体のトップの方がこれを言われるのはホントに凄いですね。

なお、弊社の企業理念でもある「オルタネイティブスピリッツ」にも「まず手を動かす」というものがあり、エンジニアは愚直に手を動かし、失敗を恐れずに次に進むことが求められています。

www.alterbooth.com

基調講演のレポートはASCIIさんにも掲載されていますので是非こちらもご覧になって下さい。

ascii.jp

セッション

基調講演が終わり、各セッションがスタート。私は新井さんの「Amazon ECS & AWS Fargate今昔物語」へ。

ECSの歴史を振り返りつつ、「ECSがこれだけ支持されるのは、カスタマーオブセッションに基づいたアップデートで、顧客が求めるものを提供し続けているから」というのはなるほどと思いました。
そして、そのためにも我々利用者はちゃんとフィードバックをするのが大事であること、また、サービスが終了されることもあるこの時代にはただサービスのアップデートを追うのではなく、今後の技術の潮流の変化を考えるのが重要だというのはとても共感できるお話でした。

ランチ

午後からはスタッフの業務としてBトラックのトラックオーナー(多分)をやるため、早めにランチに行こうということで名古屋の鈴木さんと学食へ。

学食は安くて美味しくて量もあって満足なのですが、量が学生さん基準のため、うっかり大盛り頼んだみなさんから悲鳴が上がっていましたw

12時頃に外に出ると長蛇の列で、これは早めに来て正解だったなと思いました。

午後のセッション

午後はコミュニティトラックであるBトラックのトラックオーナーなのでそちらに移動。
現地にいたあべたくと会場設備等の確認や引き継ぎをして、同じく担当の満村さんと役割分担。満村さんが司会進行にチャレンジしたいと言われたので、私はタイムキーパーに回りました。

タイムキープをしつつ、セッションの様子をXにポスト。

最近他のCopilotのせいで影が薄いけどいいサービスなAWS Copilot cliのお話

昨年のFestaの実行委員長だったあべたくの、Festaを終えて改めて考えたことや、

大学生3人によるセッションなど盛りだくさん。

しかし最近の学生さんは登壇慣れしてて凄いですねw

ここで担当が満村さんから五味さんに。五味さんに司会進行をお願いして、私は引き続きタイムキープ。

続いて沼口さんからAWSのコミュニティプログラムのお話

そして最終セッションはジュニアチャンピオンの矢島さんのアウトプットのすすめ

他のトラックのセッションは見に行けませんでしたが、担当したBトラックも非常に盛りだくさんで楽しかったです!

閉会式

無事終了して、閉会式に。

閉会式では来年3月のJAWS DAYS 2025の日程が3/1であることが、実行委員長である新居田さんから発表されました。

新居田さんのブログはこちら。

qiita.com

そして最後に集合写真撮って終了。みなさんありがとうございました!

集合写真

懇親会

閉会式が終わり、懇親会へ。今回は「みんなに西条の酒まつりを味わってほしい」という実行委員長の思いがあり、一次会終了後はみなさん酒まつりを楽しんでから三次会に合流という立て付けだそうで。なるほどw

ascii.jp

私は会場の片付けをしてから一次会会場に行ったのですが、既に大盛り上がりだったので、そっと入ってビール片手に九州から来たメンバー中心に色々な方とお話ししていました。

懇親会

終了後にまた最後の片付けに残っていたら、なんとホテルの方が残った料理を時間ギリギリまで食べさせてくださったおかげで、料理は十分堪能できました!

そこから最後のシャトルバスで西条駅前へ。一緒に移動したメンバーと一緒に、現地民のように詳しいジャニさん連れてもらってお祭りを見て回りました。酒蔵は17時に閉まってしまって日本酒は飲めませんでしたが、生牡蠣は美味しかったです!

ジャニさんと愉快な仲間達

生牡蠣!

それから三次会へ。ゆったりめにおつまみとお酒で楽しく皆さんとお話しできました。

三次会の集合写真

広島駅に移動して、八丁堀方面に向かうメンバーと別れて残りのメンバーと駅前のお店に。すでにそこにいたメンバーや途中から合流したメンバーとで最終的にずいぶん大人数になりましたが、めちゃくちゃ盛り上がりました!

四次会終了!

翌日: 大人の遠足

翌日は大人の遠足ということで、午前は宮島観光をし、午後はお好み焼きの焼き方ハンズオンという豪華な企画でした。

みんなちゃんと朝起きて集合できて宮島へ。

昨年4月にSORACOM UGで来て以来でしたが、やはり厳島神社は綺麗ですね。

厳島神社

途中で見かけた宮島ビールのブルワリーに寄って、ビールと牡蠣フライを堪能。これは本当に美味しかった!

広島駅に戻り、OKOSTAでいよいよお好み焼きの焼き方ハンズオン。

ちゃんとできるか不安でしたが、プロのアドバイス通りにやったら無事ひっくり返すのも成功して美味しいお好み焼きができました!

最後にお店の前で記念撮影して終了。みなさんありがとうございました!めちゃ楽しかったです!

OKOSTAで集合写真

ここで解散して、私は広島駅でお土産を買ってから新幹線に乗って帰路につきました。

まとめ

  • Festaはやっぱり楽しい!みんなぜひ来年も参加しよう!
  • そしてできれば登壇やスタッフにチャレンジしよう!
  • 広島美味しいもの沢山で観光も楽しかった!また来ます!
  • 次は2025/3/1のJAWS DAYS 2025!みんなで盛り上げよう!

展示会のブース巡回のススメ

2024/6/20~6/21に幕張メッセで開催されたAWS Summit Tokyo 2024に参加してきました。参戦記を書こうと思ったのですが、「コミュニティのみんなと会えて楽しかった!」とか「新しいサービスの発表があって楽しかった!」とかはきっと沢山の人が書いてそうだと思ったので、今回はちょっと目線を変えて「展示会のブース巡回のススメ」というネタを書いてみようと思います。

展示会のブース

昨年からオフラインの展示会も再開され、多くの企業がブースを出展されるようになってきました。展示会のブースは、新しいサービスや製品の情報を得るだけでなく、その企業の社員と直接話すことができる貴重な機会です。しかし、以下のような理由であまりブースを回っていないという方も多いのではないでしょうか?

  • 使っていない/使う予定のないサービスの話を聞いても仕方がないと思っている
  • 紙の資料を沢山もらっても重くて持ち帰るの大変
  • 展示会終了後、メールや電話で大量の営業攻勢をかけられるのが嫌

そのため、知り合いのブースに行って挨拶はするものの、それ以外の企業のブースにはあまり行かないという方も多いのではないでしょうか。

まぁ上記の理由については僕もそういう面はあることは否定しませんし、電話での営業攻勢はちょっとご勘弁と思うこともあります(営業の方申し訳ありません・・)。しかし、展示会のブース巡回は、ただ情報を得るだけでなく、自分のキャリアやビジネスにプラスになることが多いです。そこで、今回は展示会のブース巡回のススメを書いてみようと思います。

ブース巡回のメリット1:自分の引き出しを増やせる

知らない商品を知ることは、自分の引き出しを増やすことに繋がります。直近で使う予定がなかったとしてもいつか使うかもしれないし、使わないまでも「そういえば昔こんなサービスがあったな」と思い出すことがあるかもしれません。

例えば自社サービスで何か新しいサービスを使おうと検討をするとき、引き出しの中にある情報を元に検討を始めるのと、0から調べるのとでは大きな差があります。お客様に提案する際にも多くのことを知った上で提案する場合は言葉の深みが全く違います。

製品やソリューションの引き出しの多さはエンジニアとしての教養といえるかもしれません。

ブース巡回のメリット2:社員の方と直接話せる

展示会のブースには、その企業の社員の方が常駐しています。そのため、直接社員の方と話すことができます。社員の方と話すことで、その企業のカルチャーやサービスに対する考え方を知ることができます。

AWS Summitのような大規模な展示会だと、かなりの確率でCxOやエバンジェリストといった人や、普段コミュニティで活発に活動している人がブースに立っていることが多いです。そのため、普段なかなか話す機会がない人と話すことができるかもしれません。ここで知己を得ておくと、コミュニティイベントでお会いしたときにも話しやすくなるかもしれません。

ブース巡回のメリット3:勝手アーキテクチャ道場で自身を鍛えられる

今回一番僕が伝えたかったのは、「ブース巡回は勝手アーキテクチャ道場のチャンスである」ということです。

今回のAWS Summitのセッションでもありましたが、アーキテクチャ道場というのはあるお題(ビジネス要件や技術要件)に対して、どういうアーキテクチャを組むと良いかをみんなで考えるというものです。楽しいイベントですし、自身のアーキテクトとしてのスキルを鍛えるのにも最適なので大人気のコンテンツです。

先ほども触れたように、大規模な展示会だとブースには技術系のトップないしは実際に構築や運用に携わっているエンジニアの方が立っていることが多いです。この方々とお話しすると、実際に製品で使われている技術要素やアーキテクチャについて、公開できる範囲で聞くことができます。経験上、うまく質問するとかなりの確率でノリノリで細かいことまでお話しして頂けます。ソフトウェアエンジニアってみんな教えたがりというか知見の共有が大好きですよね、素晴らしい文化だと思います。

そこで、私がブースに行ったときによく使うアプローチを紹介します。

  • まずどなたでもいいのでブースの人にサービスの概要を聞き、その裏側がどうなってそうかを考える
  • 「ちょっと技術的なことを聞いてもいいですか?」と聞く。状況に応じて詳しい人が来てくれる。
  • 想像したアーキテクチャ等を元に質問をして、答え合わせをしていく

例えば私がよくする質問のパターンとしては以下のようなものがあります。

  • 「このサービスはAWSのXXX(というサービス)を使ってるそうですが、入力はS3にファイルを置いてもらってLambdaで送り込む感じですか?」
  • 「お客様環境にデプロイできるということですが、実際のデプロイ時は適当なIAMロールを払い出してもらってそれで御社の方が作業するんでしょうか?」
  • 「使われてるXXXというサービスはあまり使ったことがなかったのですが、アプリケーションの用途からするとXXXの処理を任せてるんでしょうか?このサービスの選定の基準ってありますか?」
  • 「このサービス、XXXができるということですが、つまりはお客様のデータをXXXを使って収集し、そこからXXXを使ってXXXに送り、そこでの処理結果をXXXで可視化しているという理解で合ってますか?」

このようなやり取りをするためにはまずサービス概要や資料から自分ならどういうアーキテクチャにするかを考える瞬発力や、提示されたアーキテクチャから意図を読み取る理解力などが求められます。
最初は難しくて何を質問するといいのかも分からない・・ということも多いですが、やっていくと徐々に慣れてきます。そして、慣れた頃には格段にアーキテクトとしての自力が身についていることでしょう。しかも、出てくるアーキテクチャは全てリファレンスなどではなく実際に使われているものですし、説明していただける方はそのアーキテクチャを選定し、実際にプロダクションで使っている人です。これに勝る教材はないでしょう。

もちろん全く知らないクラウドサービスを使った製品の場合もありますが、それもまた新しいサービスを知るチャンスです。そのサービスを使っている企業の社員と話すことで、そのサービスの使い方や運用方法について実務で使っている方から直接聞くことができます。

まとめ

展示会のブース巡回は色々なメリットがありますが、勝手アーキテクチャ道場でアーキテクトとしての力を磨くチャンスでもあります。アーキテクトでなかったとしても、実践的なサービスの使い方を身につけるチャンスです。ぜひ積極的にブースを回ってみることをおすすめします。

ブースの方からすると「あなたの勉強のために話してるわけではないんですが・・」と怒られそうな話ですが・・そこはもう・・すいませんw

注意事項

ブースを回って頂いたノベルティや資料はちゃんと持ち帰りましょう。自分が使わないノベルティであれば家族や社員へのお土産にしましょう。くれぐれも会場で捨てたりホテルの部屋に放置して帰ったりオークションサイトに出品したりしないようにしてください。

コミュニティとSamuraiと恩送り

先日行われたJAWS DAYS 2024で発表されましたが、あべたくがAWS Samurai 2023を受賞しました。本当におめでとうございます。本人のブログはこちらです。

 

note.com

 

で、正直現地で発表見たときに結構泣いちゃったんですね。で、それについてXで「おいちゃん泣いちゃった」って書いたら、北海道のみうみうがその辺をぜひブログに書いてほしいということだったので(まぁそれがなくても書く予定ではありましたがw)、このブログを書くことにしました。

 

 

そんなわけで色々思い返しているんですが、この感情は何なんでしょうね・・・。考えてもうまくまとまらないので勢いに任せて色々ぶちまけてみます。

つらつらと思うままに書いてるし個人名について参照も何もつけてないので完全にチラ裏で人に伝わる内容なのか甚だ疑問ですが、Festa2023の振り返りブログも併せて読んでいただけると話が繋がりやすいかもしれません。

showm001.hatenablog.com

成長の軌跡を見守ってきた人として

まず1つには彼が熱量を持って、しかも楽しそうにコミュニティ活動をやっているのがすごく嬉しいです。コミュニティ活動の多くの先達や、歳の近いエンジニアたちに愛され、後押しされ、そこには結構なプレッシャー(体力精神だけでなく色々と)もあったと思うけど、それを撥ね退けるというか、周りから見ている分には本当に楽しんでる様子が伺えます。


僕自身も彼を後押し・・というか、まぁ悪い大人としてけしかけたり無茶振りをしたというほうが正解かもしれませんが、それに対してこちらの期待以上に応え、成長してくれている。僕が最初に色々けしかけたのって多分2022年の9月のタイ旅行のときなので、そこからほぼ1年半ですね。それでここまでたどり着いた。この1年半の彼の活動と成長を見てて、ほんとにこいつすげえなぁ、よくがんばったなぁ、そう思います。

 

そうやって考えてみると、1つには何というか、我が子が難関大学に合格したときの親父の気持ちみたいなものがあるのかな。我が家は娘一人で息子はいませんが。
まぁ正直ほぼ二周り下の子なんて言うと1歩間違えば親子でもおかしくない位の歳の差なわけですよ。それが平野さんに見出されて(事実誤認や語弊あったらごめんなさい)、コミュニティ活動面白いと思ってくれて、吉江さんとか松井さんとかみうみうとか美鈴ねーさんさんとか清家さんとかいろんな先輩の背中を見てめちゃ頑張ってここまで来た。まぁそれに感動しないわけないですよね。

・・書いててまた泣けてきた。

彼のひととなりを見ていて

先日亀田さんとも話してたんですが、彼が多くの人に愛されてるのは、彼自身の人柄もさることながら、周りの人への敬意と愛があり、それを彼に接しているみんなが感じてるからだと思うんですね。これ、僕は本当に彼の一番の長所だと思うのでこのままずっと伸びていってほしいと思ってます。

 

僕は単に古くからコミュニティにいるからそれなりに知人が多かったり知見や経験が多少はあったりという程度で、運営手腕が凄かったりすごい発表ができるような人でもないです。正直彼に対しても、(繰り返しになるけど)けしかけて無茶振りしてちょっとだけ手伝いつつ後は好きなようにやってるだけということで大したことはできてないと思ってます。

けど、彼はいつも僕に敬意を持って接してくれて、今回の発表の後もお礼を言いに来てくれたんです。何言ってんだよ、お礼を言うのはこっちの方だよ。

 

・・書いててまた泣いている。

コミュニティの恩送り

ここ数年やっぱり自分の中ではコミュニティ活動での恩送りっていうのは大きなテーマなんですね。去年デブサミでこーすけさん達とそういうテーマで話そうぜって言ってたんだけどCfP落ちちゃって宙ぶらりんになってて。ただ、またどこかのイベントでその話ができないかなぁと勝手に思ったりしてます。

 

有名な言葉ですよね、「恩は返すものではなく次の人に送っていくもの」。受けた恩って返せるものではないんですよ。僕も返せなかった恩をたくさん抱えてる。50年近く生きてくりゃそりゃもう数え切れない人に抱えきれないほどの恩を受けて、そして残念ながら返したくても返せない人も年々増えてきてます。そうなる前に返せればいいんですけど、まぁ正直無理ですよね・・。

そしてよく先方にも言われるんですよ、「そんなん恩でもなんでもないから気にするな、それでも返したいと思うなら同じことを次の人に送ってあげて」って。きっとこっちが恩だと思ってることも向こうからしたら別に恩でもないし、同じように僕が誰かにしたことも大したことでなくても向こうから見たら恩なんてこともあるんでしょう。

 

恩って受けた人がどう受け止めるかの話だから、本質的に「返す」という概念と結びつかないんじゃないかとかあれこれ考えてしまいます。しらんけど。

で、やっぱりコミュニティ方面で僕の恩人っていったら、何があっても藤崎さんなんですよ。で、彼から受けた恩は返せてないし、返せないんですよ。

じゃあこの恩ってどうしたらいいのかって考えたら、もう次世代に送っていくしかないんですよ。けど、どうやってその次世代を見つけるかとか、どうやってそこに送っていったらいいのかとか、正直わかんないで、手探りで試行錯誤であれやこれややってもなかなかうまくいかなくて、どうしていいか分からなくてずっと悩んで、色んな人にも相談したり話をしたり、少し進んではまた後退して。けど、やっぱり人って自分が今できることをできる範囲でやるしかないんですよ。

だから恩送りとか次世代へのバトンは自分の根源的なテーマとしては持ちつつ、ひとまずやれることを頑張ってるというのがここ数年の自分のコミュニティ活動の有り様だと思ってます。

 

そんな中で、あべたくが現れた。

藤崎さんが「しんどすぎてもう二度とやりたくない」と苦笑していた(らしい)JAWS Festaを福岡で行えた。しかも実行委員長があべたくだった。綺羅星のごとく現れた若い子たちが中心で動いてくれた。大成功だった。

そして、そんな活動を認められて、あべたくがSamurai2023になった。

 

ちょっとは恩送りができたんだろうか。このくらいじゃ送りきれてない恩がまだ僕の中にある。

 

・・書いててまた涙が止まらない。

 

道半ば

あべたく、まだ道は半ばだよ。いつかけしかけたようにAWS Heroまでは駆け上がってもらわないと(笑)

 

・・・というさらなる煽りはおいておいて(本心ですが)、なんかもう終わったことのように書いてますが、僕のコミュニティ活動も恩送りもまだ道半ば、恩送りは始まったばかりだし、きっとゴールなんてないはず。まだまだがんばりますよ。

 

最後に重ねて、AWS Samurai2023受賞された皆さん、特にあべたく、本当におめでとうございました。僕もまだまだ個人的にも頑張っていきますので改めて今後ともよろしくおねがいします。

 

P.S.
明日は娘の保育園の卒園式です。また絶対泣きます(確信)。

 

 

JAWS DAYS 2024に当日ボランティアスタッフとして参加しました

2024年3月2日(土)に開催されたJAWS DAYS 2024に当日ボランティアスタッフとして参加してきました。

前日のお話とか他にも書きたいことはあるのですが、とりあえずメインの当日のお話を先に書きます。

JAWS DAYS 2024とは

JAWS DAYSは、年に一度のJAWS-UGのお祭りです。東京の会場に全国から沢山の人が集まる一大イベントで、毎年3月頃に2019年まではオフラインで開催されていました。2020年からはコロナ禍を受けてオンラインまたはハイブリッドで開催され、2023年をスキップして5年ぶりにオフラインで開催されました。

 

jawsdays2024.jaws-ug.jp

JAWS DAYSと私

これまで僕はJAWS DAYSは2016年に当日スタッフとして、2017年は1トラックの企画を持ち込んでその準備と当日スタッフとして参加しました。

showm001.hatenablog.com

showm001.hatenablog.com

 

2022年は福岡サテライト会場の運営をしました。


そして、昨年10月に福岡で開催されたJAWS Festa 2023 in Kyushuでは実行委員として参加したものの、まさかの事態で当日参加できず、全国から集まった皆さんにお会いすることも出来ませんでした。そのモヤモヤを晴らすべくというかご迷惑をおかけした分を取り返すべく、せめて次のDAYSはボランティアスタッフで参加しようと決意して申し込みました。

なお、Festaの顛末は以下をご覧ください。

showm001.hatenablog.com

 

当日朝

前日の3/1(金)から都内に入って北池袋のホテルに泊まってたのですが、前夜祭で2時くらいまでワイワイしてたので朝起きるのはなかなか辛かったですw

けどちゃんとスタッフ集合の時間に余裕で間に合うように起きて出発できたのでえらい。

今回はサンシャイン通りにフラッグが出ると聞いていたのでそちらを歩いてみましたが、実際目にするとテンション上がりますね。これは素敵な取り組みだったと思います。

無事早めに到着したので、会場の前で集合写真パチリ。うちむらさん写真あざます!
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8:15から説明聞いて、受付してTシャツを受け取りました。

 

今回僕はトラックBのリーダーだったので、司会やタイムキーパーの係の方と連携しつつ、登壇者のケアをすることになりました。そのため今回はセッションを聞いたりブースを回る時間はない状態でした。まぁ今回は禊ぎみたいなものでもあるのでここはもうそんなものということでw

スタート

10時からいよいよスタート。大入りの参加者を見て否応無しにさらにテンション上がりますね。

次の登壇者ケアがあるのであまり聞けなかったけど、勇退されるAWSJ長崎社長と、AWS Vice presidentでチーフエヴァンジェリストのJeff Barrさんのお話は楽しかった。お二人ともコミュニティの力に触れられていてうれしかったです。

セッション中

トラックリーダーは、セッション開始20分前(前のセッションの終了10分前)に控え室に登壇者がいるかを確認に行き、前のセッション終わったら登壇者を呼びに行ってマイクとプロジェクターのチェックをして…となるので、だいたいトラックと控え室を行ったり来たりしてました。

その中でも少しだけ自トラックの情報をXにポストしたりしました。

会場散策

こういう状況なのでもうセッションを聞くのは諦めて、長いセッション中に中座して少し会場回って、久し振りにオフラインで会える人達と旧交を温めたり、オフでは初めてお会いする人にご挨拶したり、初めての方とお話したりできました。やはりオフラインはいいですね〜。

Xのポスト以外もいくつか。

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そして、会場にいらっしゃったJeff Barrさんと写真撮ってもらえました!
握手して拙い英語で自己紹介すると、忙しい中、頷きながら聞いてもらえ、彼の優しい人柄が感じられて感激しました。

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そして最終セッション終了後、レシーバーの回収と椅子の片付けをしましたが、参加者の皆さんのお手伝いのおかげであ
っという間に終了しました。
皆さん、自分がお客さんではなく、イベントを作っている一参加者であるという意識があるからですかね…皆で片付けている様子は素晴らしい光景でした。

懇親会

終わったらその場で懇親会開始!あちこち歩き回ってここでも色んな方と交流できました。

昨年結婚されたおだしょーにようやくリアルでおめでとうと伝えられたり

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SORACOM UGのみんなと会ったりできました。

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AWS Samurai 2023発表

そして懇親会のハイライト、AWS Samurai 2023の発表。AWS Samuraiとは、JAWS-UGなどのコミュニティやAWSクラウドの普及に貢献した個人を表彰する制度です。ちなみに私はAWS Samurai 2019を福岡支部運営メンバーとして受賞してます。

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今回は札幌支部の小倉さん、東京支部のみのるんさん、大分支部のあべたく、DAYS 2024の実行委員長の早川さんの4名でした。皆さん本当におめでとうございます!

 

あべたくの受賞に関しては語りたいことが沢山あるのでまた別記事で触れようと思います。

記念写真

そして最後に皆で記念写真撮って終了。最高でした!

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二次会以降

その後、僕はしばおさんやあべたく、まつおかさんら九州メンバー(別件で上京されてた熊本の山ノ内さんも後から合流された)を含んだグループで近くのお店に入ってご飯を食べ、いつも通りHUBに行って先に行ってた他の人達と合流し、最後は締めのラーメン食べるグループについていったつもりがカラオケボックスに辿り着いてたりと明け方まで大騒ぎしていました。皆さんお疲れ様でした、本当に楽しかったです!

 

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まぁこうしてみると色々ホント酷いなww

 

まとめ

JAWS DAYS 2024にボランティアスタッフとして参加して、ようやく僕のFesta2023も終わった気がします。
では次は普通の参加者として参加するか?・・というと、やはり運営側にいてこそ感じられる熱気と感動というのがあるのでまた何かしらスタッフとして関わっていけたらいいなと思います。

この熱気と楽しさが少しでも皆様に届いていたら幸いです。
もうほんと、遠くで見てたり、一般参加者で参加してる場合じゃないですよ!次のFestaは広島で開催ですのでまずはここに参加しましょう。それもできればスタッフで。


イベント参加もスタッフ参加も、誰しも最初はあります。最初は怖いものです。けど、最初の一歩を踏み出したからこそたどり着ける場所があります。そして、僕たちはみんなにたどり着きたいと思ってもらえる場所であり続けたいと思います。

 




2024年の目標

年が明けたので2024年の個人目標を書こうと思います。

例年Facebookに書いてたのですが、見返すときに投稿を探すのが面倒になってきた(FBのUIしょっちゅう変わって辛い)ので、ブログに書こうかと思います。

資格

去年は資格をあまり取れなかったので、今年はAzureで2つ、AWSで1つ、GitHubで1つを取得したいです。

Azureはデータ関連とAI関連を取ろうと思っており、AWSはSAAが今年更新なのでなんとかそれは維持したいと思います。

コミュニティ

SORACOM  UG、JAWS-UG共にまずはもくもく会を休まず開催します。

そしてオフライン開催はJAWS-UG福岡とSORACOM UG九州でそれぞれ2回開催したいです。

そして、今年は九州全域を見た活動を少しずつ進めていきたいと考えています。具体的な動きがまだ見えてない所ですが、福岡以外で何かしら2回は運営またはお手伝いをできたらと思います。

アウトプット

テクニカルブログを12本、CFPまたはLT以外の登壇を合計3回以上はしたいです。

OSSもGiHub Actionなどで何かリリースやPRの採用などに繋がる活動をしたいです。

家族

娘が小学生になるので学校のカレンダーがどうなるかがまだ分からないので現時点で計画するのは難しいのですが、今年も家族旅行を2回は計画したいです。

まずは家族みんな大きな病気や怪我をせず過ごせるようにしたいです。

まとめ

今年も引き続き頑張っていきますので皆さんよろしくお願いいたします。

2023年の振り返り

2023年もそろそろ終わりそうなので振り返りをしようと思います。

仕事

他の項目にも共通しますが、今年はコロナ禍の制限が解除されたことが大きかったです。出張が大幅に増え、今年はほぼ毎月のように出張していました。

仕事内容としては設計やコードレビューやアドバイス、教育コンテンツなどに関わることが昨年まで以上に多くなり、自分の立ち位置や振る舞い、時間の使い方について色々と考える一年でした。

今年の業務で一番大きかったのは、11月にMicrosoft Igniteに現地参加させてもらえたことです。海外カンファレンスの空気を生で体感し、英語の発表に必死でついていき、拙いなりに英語で質問して議論できた体験はとても大きかったです。英語力は去年のCommunity Leaders Summitで全く会話できなかったのに比べると少しは進化したとは思いますが、まだまだなので継続して来年も頑張ろうと思います。

資格関連は、今年の目標で掲げていたAzureで2個、AWSで1個は達成できず、今年はGitHub Administratorの取得にとどまりました。継続して勉強する時間を確保できなかったのは大きな反省点です。

コミュニティ

今年はJAWS Festa 2023 in Kyushuの開催が一番大きな活動となりました。年明け早々に開催が決定して以降、秋の開催に向けて活動してきました。その活動の顛末については別記事にまとめていますのでそちらをご参照ください。

JAWS-UG福岡はオフラインイベントを2回、もくもく会を毎週開催することができました。出張が増えたこともあってもくもく会に参加できなかった日が昨年よりも増えましたが、かっぱさんやしばおさんをはじめ、皆様に参加いただいて何とか休まず開催できました。

SORACOM UGは今年ももくもく会を休まず開催できました。こちらも私が参加できないタイミングが2度ほどあり、週をずらしてイレギュラー開催はしたものの、休むことなく開催できて良かったです。

年次イベントであるSORACOM UG ExplorerJAWS Festa 2023と同時期ということもあり、例年ほどに企画に注力はできなかったものの、こちらも成功であったと思います。

今年はSORACOM UG九州のオフライン開催は11月のJAWS-UG佐賀さんとのコラボイベントだけだったので、来年はもう少し増やしたいです。他地域への遠征は広島と東京に参加できたので、また来年も機会あれば積極的にあちこちに顔を出せたらと思います。

アウトプット

今年は個人ブログを20本(本記事含む)、会社ブログを11本書きました。Ignite旅行記があるとはいえ、今年はテクニカルな記事を月1本以上は書いたことになります。これは非常に良かったので来年も継続したいと思います。

登壇については、今年の目標として「CFPに採択されてカンファレンスで登壇する」という目標を掲げていましたが、SORACOM Discovery2023の公募セッションで採択いただき、登壇することができました。大好きなSORACOM関連、それも年次最大イベントであるDiscoveryで登壇できたのは個人的にとても嬉しかったです。

また、残念ながら採択はされなかったものの、Cloud Native Days Fukuokaのプレイベントでも登壇させていただけました。

今年はブログも登壇も例年以上に行え、アウトプットの目標は達成できたのでとても良かったです。

来年もまた積極的にカンファレンスのCFPには応募していきたいと思います。

アワード

今年は、2つも賞を頂くことができました。一つは2年ぶり2度目の受賞となるSORACOM MVC。もう一つはAWS APJ Community Leaders Award(Ownership)です。

会社からもプレスリリースを出してもらえました。

いずれも主にもくもく会をはじめとしたイベント開催を継続したことを評価いただいての受賞となりますが、好きでやってきた活動がこのような形で認められ、大変誇らしい気持ちでいっぱいです。本当に皆さんありがとうございました。

多くの方に暖かいお祝いの言葉も頂き、本当にありがとうございました。Community Leaders Awardはノミネートされたことも事前に聞いておらず、発表も見ていなかったのでいきなりスマホの通知が大量に来たときは一体何ごとかと思いました(笑)

体調

今年は遂にコロナに感染しました。幸い人よりも多めにワクチンを接種できていたおかげか軽症で済んだものの、JAWS Festa 2023直前だったためFestaは不参加、家族も全滅ということで方々にご迷惑おかけしました。

コロナに感染したことを除けば大きな怪我や病気もなく、持病も落ち着いていてまず健康に過ごせたのかなと思います。

また、数年来悩まされていた背中の痛みが11月頃から突然解消し、久しぶりに身体も動かせそうな感じです。年明け辺りからまた少しずつ運動もできたら良いなと思っています。

家族

娘は6歳になりました。保育園の最終学年ですが、コロナの制限が明けたこともあり多くの行事で色々なことを体験させてもらっています。楽しそうに思い出を語る様や、発表会や運動会で躍動する姿を見ると、成長を感じると共に、とても良い体験をさせてもらっているなと保育園の先生方には感謝しかありません。今年は体操教室に通いはじめましたが、新体操のダンスなど楽しく身体を動かせているようです。

今年は色々なイベントだけではなく家族旅行も2回行くことができました。来年からもできるだけ娘には色々な体験をさせてあげたいなと思います。

他にも色々とあった1年ではありましたが、いずれも落ち着いたので来年はまた楽しく暮らせると期待しています。

まとめ

今年はアウトプットの充実や海外カンファレンス参加、アワード受賞など大きく成長できた1年でした。支えてくれた家族や会社の皆さん、コミュニティで一緒に頑張った皆さん、本当にありがとうございました。

来年もまた頑張っていきますので引き続きよろしくお願いします。

 

JAWS Festa 2023 in Kyushuを終えて

だいぶ時間経ちましたが、運営メンバーとして関わったJAWS Festa 2023 in Kyushuの事を振り返って色々書こうと思います。

jft2023.jaws-ug.jp

本ブログは実行委員長の阿部くん(以下、あべたく)が書いた以下のブログへのアンサーブログであり、亡き友へ捧げるイベント報告ブログです。

note.com

そして、AWS Community Builders Advent Calendar 2023の17日の記事です。

qiita.com

なお、記憶力がザルな人が主観で書いてますので、思い違いや思い込みが大いに紛れている可能性があるのでその点はご了承ください。そして、ダラダラと長い上に完全にポエムですのでそういうのが苦手な方は読まずにスルーしちゃってください。

また、これ以降本文の文体を変えています。

はじまりはAWS APJ Community Leaders Summit 2022

何をもって今回のFestaがスタートしたと考えるかは人によるが、僕個人としては2022年9月にタイで開催された、AWS APJ Community Leaders Summit 2022への参加であったと思う。

イベント自体の詳細な説明はここでは省略するが、福岡空港出発で参加するのは僕とあべたくの二人で、他のメンバーとは現地(タイ)での合流となっていた。そのため、福岡~東京(羽田でトランジット)~タイの経路の往復はずっと二人での行動だった。あべたくは、AWS Heroである吉江さん松井さんとコミュニティの話を夜通ししていたらしく、帰る頃にはさらにコミュニティ活動に対して熱量が上がっていた。

そんな彼と、帰りの飛行機でずっと話していた。細かい話は忘れたが、帰国直後に本番を迎えるJAWS Days 2022や、(2021年に開催された)Pankrationのような大きなイベントやるのは大変だけどそれに見合うだけの価値がある、今なら「最年少のJAWS Days 実行委員長」や「最年少のAWS Hero」を狙えるが、これが狙えるのは今だけだよ、狙えるならやってみるといいよみたいな話をしたように記憶している。
半分は煽ってるところはあるものの、若いヒーローが生まれる可能性に僕もドキドキし、彼の熱にあてられていたのかもしれない。喋っている中で、あまりどこでも話したことがないような、コミュニティに対する自分のスタンスや考え方を熱く語っていた。

往路の機内で

まとめて二人分の飛行機の席を予約するときに勝手に隣の席にした上に、延々と自分語りをするとは非常にうっとうしい大人である。
ただ、後に彼に聞くとこのときの会話がFesta開催に繋がったと言っていたので、熱い思いというものは真摯に語ればきっと伝わるものなのだろう。

11月のJAWS-UG福岡

帰国後は10月にJAWS Daysが開催され、あべたくは実行委員のメンバーとして活躍していた。そんな彼を横目に僕は福岡サテライトの準備をしていた。

jawsdays2022.jaws-ug.jp

そして、11月にDaysの振り返りをネタとして、JAWS-UG福岡のオフラインイベントを開催した。「実行委員長の目で振り返るDaysみたいなお話をお願いできませんか?」という雑な登壇依頼を快諾いただき、新潟から参加していただけたかさはらさんには感謝しかない。

jaws-ug-kyushu.doorkeeper.jp

この時の懇親会の二次会だったと思うが、あべたくに「そういえば来年はJAWS Festa復活するんだよね、ぜひ九州全県まきこんでやろうぜ」「FGNとかどこか大学とか広いところ借りて大規模に平行6セッションとかで盛大にやろうぜ」「ずっとオフラインででかいことできなかったほかのコミュニティも巻き込んで同窓会的にやろうぜ」みたいな話を半分その場の思いつきで話して盛り上がって、最後に「もちろん実行委員長は君な、ちゃんとフォローはするから」とぶん投げた。酔った勢いとはいえ酷い大人である。

JAWS-UG福岡 二次会の様子

そして次の出勤日に、弊社にアルバイトできている稲岡くんに「こんな感じで来年でかいイベントやるつもりなんだけど、会場として君の大学使いたいんで、会場の手配の係として実行委員に参加よろしくね」と問答無用で巻き込んだ。一歩間違わないでも十分なパワハラである。

2月の佐賀

明けて2023年2月。JAWS-UG佐賀のリブートイベントが開催された。

jawsug-saga.doorkeeper.jp

イベント中の休み時間や懇親会であべたくと話をしつつ、久しぶりにオフで会えたいろんな人に声をかけまくっていった。Fusicの清家さんクラスメソッドのこーめいさんに声かけたのは多分このころだったと思う。

こーめいさんは以前Fukuoka Engineer Dayを開催されていて、僕はそちらに登壇させていただいたことがあったので、ぜひコミュニティトラックのトラックオーナーかそれに近しいことをお願いしたいと帰りの電車の中でお願いして快諾いただいたと思うがだいぶ酔っ払ってたので嘘の記憶かもしれない。
まだコミュニティトラックを作るという合意すら得られてないのにさも決定事項のように話して人を勧誘するとはほとんど詐欺である。

スタート~AWS Summit

3月頃だった思うが、いよいよ準備がスタートした。2015年に開催されたJAWS Festa in Kyushuの実行委員をされてたJAWS-UG大分の平野さんが「前回は実行委員長だった藤崎さんにおんぶにだっこでほとんどやってもらって、しかもスケジュールギリギリで大変だった。藤崎さんが『もう二度とFestaやりたくない』といってたが、今回はしっかり早めに動いて進めましょう」みたいなことを言われてたと思う。詳細は記憶違いがあるかも知れないが、藤崎さんが二度とやりたくないと言われたという話はよく覚えている。

4月に幕張メッセAWS Summitがあり、僕もあべたくも現地に行けた。会場で多くのJAWS-UGのメンバーやAWSの方に久しぶりにオフラインでお会いし、会う人会う人に「10月に福岡でFestaやるよ!福岡の宿事情厳しいから今すぐ予約して!実行委員で手伝って欲しいから声かけるね!」と言いまくった。みんな喜んで参加と手伝うことを約束してくれた。その場で宿を予約する人達もいた。みんなマジイケメン。最高。

aws.amazon.com

この時点では確か公式には実行委員長が誰とか言ってなかったし多分実行委員の中でも決める何か(投票とか立候補とか)はなかったような気がするが、みんなに「ここにいるあべたくが実行委員長なので皆さん是非よろしく!」と言って回ってなし崩し的に全国に認知してもらったような気がする。相変わらず酷い大人である。
とはいえ本人を含めどこからも苦情が来てないからきっとみんなの心は一致していたものと信じている。

余談だが、この時、AWSのAPACのDeveloper Relaitonsを担当されてるKristine HowardさんとCommunity Builderのみんなとで会食する機会があった。

Kristine HowardさんとCBたち

その席でみのるんさんも交えて

みのるんさん「(あべたくをKristineさんに紹介して)彼は超優秀なエンジニアなんだよー」(流暢な英語)  
Kristineさん「それはぜひAWSへ!」(もちろん英語)  
僕「いや、AWSいかれたらコミュニティのこと出来なくなるから、彼にはその前にまずはCommunity Heroになってもらわな」(中学生以下の英語)  
あべたく「あまり英語分からんけどなんか怖いこと言われてるww」(日本語)  

みたいなやりとりをしてた記録がFacebookに残ってて、やっぱり酷い大人だなと思った。
そしてやっとここに来て唐突にCBの話題をぶち込んでAdvent Calendarとしての宿題回収。こんなんでいいんか。

本格活動

5月頃になると本格的に実行委員の活動が動き出した。が、僕は敢えて細かいことに手を動かさなかった。個人的に今回のイベントは次世代へのバトンタッチを意識したかったので、基本的に切り盛りはあべたくをはじめ、若いメンバーに任せっきりにした。平野さんや古里さんや清家さんといったベテランがサポートしてくれてるし、僕があまりあれこれ動くこともないかと思ったのでポイントだけ動いた。動いたのは以下くらい。

  • 懇親会の会場の確保

    経験上いろいろ場所知ってたので候補を出したり、その中でも実際に利用した八仙閣さんをたまたま大型イベントで使ったことあったのでその時の担当の方との顔つなぎをして、あとはもう一人の担当であった浅野さんにぶん投げた

  • オープニングセッション

    自分が聞きたい話を企画にしたかったで、アイレットの鈴木くん(以下すずけん)に色々話して方向性をそっちに引っ張った

若い人を煽るだけ煽って自分はやりたいことをやったら面倒なことは全部人任せとはずるい大人である。「ちゃんとフォローする」と言ったのはどの口だ。

オープニングセッション企画

オープニングセッションでは、「地方でコミュニティ活動をする意義って何?地方支部の存在意義って?」という話をみんなに聞きたいという個人的な思いで企画をさせてもらった。

詳細は長くなるのでまた別の記事に書きたいが、コロナ禍をまたいで地方支部の存在意義や在り方についてあれこれ考えた自分なりの考えを、他の人達と議論してみたいというような意図だった。
そんな想いを企画会議で説明したが、すずけんは当初ピンとこなかったようだ。彼はコロナが始まった後にコミュニティ活動を始め、地方支部のオフライン開催の状況はコロナ後のバブル状態(コロナでオフライン開催ができなかったフラストレーションから、コロナ前以上に盛り上がってるような状態)だけを見ていたために、地方支部の在り方について僕と違う見え方をしているというのはなかなか新鮮だった。

彼の意見も聞きながら方向を調整し、概ね企画は定まった。登壇者は奇しくもAWS/Azure/GCPのそれぞれのコミュニティの人が集まるという豪華イベントになった。ワクテカが止まらない。

想定外

9月最終週。いよいよ大詰めだが仕事で出張があったので東京へ。そして帰ってきたらなんとなく喉の調子が悪い。
そして10/1(日)に発熱。まさかと思ったが翌日すぐに病院行ったらコロナ陽性。マジか。高熱も手伝って気が遠くなった。

月曜の夕方には熱は下がってきたのでギリギリ土曜の本番には間に合わないこともないかと一瞬考えたが、全国から集まってくれた皆さんに実行委員が原因となって集団感染とかなったら目も当てられないので血の涙を流しながら欠席することを決断。急ぎ関係者にslackで連絡した。
ちょうどオープニングセッションの登壇者全員集まってもらっての打ち合わせもこのタイミングだったが、ここから全てすずけんに丸投げしてお願いした。

打ち合わせのログだけあとで確認したが、こういう言い方が適切かは分からないが、彼は僕が聞きたかったことをちゃんと自分の言葉で咀嚼して登壇者に説明してくれていた。それをみてもう大丈夫だと安心してまた熱が上がってきた身体を休めるために布団に戻った。

それにしてもあちこちで「みんな福岡来てね!10月は現地でお待ちしてます!美味しいもの食べて盛り上がろう!」と散々色んな人に言っておいて本人が現地で待ってないとか、不慮の事故みたいなものとはいえ酷い詐欺である。

体調復帰~前日

3日しっかり休んで、週の後半には身体は体力以外はほぼ完調なれども外出NG。あとはイベントお留守番組にできることは各種SNS等を駆使して外から盛り上げることのみ。
ほんとうはみんなと一緒に行きたかった飲食店情報をまとめて「うまかもんマップ」を書いたり、SNSで参加者の皆さんの書き込みに片っ端から反応しまくっていた。

showm001.hatenablog.com

SNSに上がってくる前日祭的な多くの写真を見て、みんな美味しいものを食べて博多の夜を堪能してくれてるようだと分かり、このお祭りの成功は約束されていると安心した。

前日夜に福岡で開催された「逆襲のシャア勉強会 #2 in 福岡」はオンライン枠で参加した。現地にいるのにオンライン枠とか意味分からないが、オンライン枠を作っていただいたかわのさんには感謝しかない。

ccastudy.connpass.com

当日:オープニングセッション

当日。イベントお留守番組にできることは各種SNSを駆使して外から盛り上げることのみ(大事なことなので(ry。

コロナの後遺症でまだ本調子ではなく休んでる妻と娘(結局一家全滅だった・・いろいろ申し訳ない)を尻目に、一人でひたすらスマホとPCを駆使してSNS(主にX)で状況を追いつつ自分もポスト。とはいえ参加してないからイベントの内容にはあまり触れられない。参加者の人の盛り上がりに「楽しそうで良かった!」とかしか投稿できない自分に歯がみする。

いよいよ一番気になっていたオープニングセッション。X見てるとめちゃ盛り上がってた。そして、佐賀のみすずねーさん札幌のみうみうスマホで録画した動画をすぐに送ってくれた。みんな優しくて涙出た。そして動画すぐ見た。マジで泣いた。娘に心配されるくらいにマジ泣きした。

パネリストとの事前打ち合わせのログを見た時に確信はしていたが、すずけんのモデレートは完璧だった。想像以上に素晴らしかった。これはもうむしろ僕が出てなくて正解だったと心から思った。もちろん僕は出たかったし、出たらきっちりモデレートして面白いセッションにする自信はあったが、それは結局コロナ禍前を思い、変化で苦しんだ僕たち世代の目線での話でしかない。

今回は、コロナ禍になって、オンライン全盛になって以降にコミュニティ活動を始めたすずけんやあべたくを中心とした、若い人達が中心になって切り盛りしたイベントだ。「地方が盛り上がらない」「地方でやる意味あるのか」といった僕たちの問いは彼らには実は本当の意味では届いてないのかもしれない。けど、それでいい。だって今はそういう時代なんだから。僕たちが昔のことを持ち出して、それがコロナでどう変わり、アフターコロナでどうすべきかなんてのはある意味どうでもいいんだ。

同じ企画・課題でも、すずけんはそれを言い出しっぺである僕と全く違う視点から自分の言葉で理解し、自分の意見を持ち、登壇者と議論し、あれだけの人の共感を得るセッションに仕立てた。これは僕では絶対できなかった。すずけんと、Festaを切り盛りしたあべたくがいたからこその終着点だった。

繰り返すが、心から僕が出なくてよかったと思ってる。その気持ちをいまブログとして言語化しつつまた泣いている。この涙は感動とうれしさの涙であり、悔しさや悲しさの涙じゃない。

本編終了~懇親会

色々あったが、本編が無事終了した。もう一つ気になっていた懇親会もSNSのみんなの感想を見る限り、完璧な進行だったようだ。楽しんでる参加者の様子と、きっちり仕事をこなした運営委員のみんなの姿をSNS越しに見て泣いた。
会場で多くの人が僕の名前を口にし、僕が参加してないことを残念がっていたと聞いてまた泣いた。ほんとにありがとう。みんな大好きだ。

懇親会でのLTに採用された、弊社の新卒エンジニアである木村りゅうちゃんが、LTの自己紹介で「オルターブースの、有名じゃない方の木村です」と言ったらしい。クソワロタ。

泣いたり笑ったり忙しい僕を娘がまた心配そうな目で見ていた。

報告

そして、先に寝た娘と、娘の寝かしつけに行った妻を横目に、ひとりでSNS上の喧噪を振り返った。
時刻は22時頃。懇親会後に夜の街に消えていったみんなの楽しそうな様子はSNS上でももう見えない。きっと盛り上がってポストする余裕もないのだろう。それがまた嬉しかった。
流石に疲れたので一段落したところでPCを閉じ、目を閉じた。そして、心の中でそっと亡き友に語りかけた。

 

藤崎さん、あなたが「もう二度とやりたくない」と言ってたFesta、また九州で、福岡でやったよ。前回は僕は登壇者で準備に関わってなかったけど、今回は話に聞いていたあの時の反省は生かせたかな?大変は大変だったけど、みんなまたやりたそうだよ。
僕はまさかのアクシデントがあってちょっと不完全燃焼だけど、それはそれでもういいかな。イベントは大成功だし、参加した人みんな楽しそうだったし、若い人達にもバトン渡せたと思うからもう十分だよ。

僕は僕でまだまだこれからも頑張るけど、JAWS-UGや九州・福岡のコミュニティは僕らがあれこれ心配しないでも、もう大丈夫そうです。安心してまた見ててください。

余談

2023/12/16(土)にJAWS-UG福岡を開催して、そこで「実行委員長目線で振り返るFesta」というのをあべたくにお願いした。本人不在で企画してイベントページをオープンしたあとで「あ、12/16は空けといてね。この内容で登壇よろしく」とぶん投げるのは相変わらず酷い大人である。

jaws-ug-kyushu.doorkeeper.jp

あべたくから提案があり、僕とあべたくの対談というかパネルみたいなかんじでやることになった。このブログを書いてる時点ではまだイベントは終わってないが、事前打ち合わせで彼と話した感じでは、このブログに書いてることとそう離れてないことを喋ることになりそうだし、その内容も彼との認識のズレはそうなさそうでちょっとホッとした。
散々人を煽って、やりたいようにやって、さらに勢いでエモいブログ書いたものの、根は小心者なのである。