xAI Meetup
xAI Meetupは、今回が初開催となる勉強会です。「AIをもっとカジュアルに使おう、みんな自分の得意分野とAIの組み合わせをやっていこう」という思いで石橋さんが立ち上げられた会です。「(得意な何か) x AI」なわけですね。
週末夜の地方開催にもかかわらず40名の枠があっという間に埋まりキャンセル待ち多数、ドタキャンもほぼなしというのは注目度の高さが伺えます。
今回、記念すべき初開催に参加してきました。弊社の同僚も多数登壇したので、その模様を書いてみたいと思います。
「xAI Meetup でしたいこと」(石橋さん)
まずは主宰の石橋さんから、会の趣旨の説明がありました。
人によってAIを導入する目的は違うけど、もっとみんなが身近な事にAIをカジュアルに使っていき、それをワイワイと楽しく話せる会を作りたいと熱い思いを語られました。
「Alibaba Cloud ET Brain」(知念さん)
Alibaba CloudのMVPである、同僚の知念さんの発表です。
Alibaba CloudのAI関連サービスやソリューションは、中国国外のリージョンではまだ使えるものが少ないそうですが、リアルタイムに都市のデータを使って渋滞緩和などを支援する「ET City Brain」は他のクラウドブロバイダーにはない独自の視点のサービスで面白いなと思いました。日本リージョンでももっと色々使えるようになるのが楽しみですね。
「RC Car x AI」(山田さん)
主婦の山田さん、IoTや電子工作の分野でもなどで活躍されてますが、今回はラジコンカーとAIのお話です。Donkey Carという、ラジコンカーにラズベリーパイを載せて制御するキットを実際に使ってみたというお話でした。AWSのDeepRacerを自前で作る感じですね。
DeepRacerと違うのは、ラジコンカーを人間が操作して動かしてその様子を学習させ、その通りに自動で動かすという点です。人間が動かした教師データがあるからと思いますが、DeepRacerに比べてかなり精度良く走っている印象です。これは機会があればぜひ実際に自分でも動かしてみたいです!
xAI Meetup #1「RC Car x AI 」 - Speaker Deck
「テキスト書き起こし&読み上げLINE ボット」(松本さん)
同僚の松本さんの、LogicAppsを使ってノンコーディングでLINEボットを作られたお話です。
画像をLINEで送るとその中の文字を文字に起こして送り返してくれ、さらにそれを読み上げてくれるURLも付いてきます。これだけのことがノンコーディングでブラウザ上でポチポチして作れるというのは凄いですね。さらにちょっといじると英語への翻訳まで挟んで、日本語の文字が英語に変換され、読み上げも英語でされました。
実際にデモで動作するところも見られてさすがのプレゼンでした。
「資本論xAI」(阿久沢さん)
7分で資本論の説明をして、そこからAIのお話に続けるという怒濤の展開。
案件は提案→PoC→開発と進むけど、AI案件は全体を見渡しやすいから開発者の方もぜひ提案の段階から参加して、全てのフェーズに関わってみて欲しいとのことでした。
「Container x AI」(加藤さん)
最後は同僚の加藤さんの、AI(AzureのCognitive Service)をどうやってコンテナで使うかというお話。Cognitive Service、特にCustomVisionでのお話を実例を挙げながらお話しされました。
CustomVisionは、独自の画像をアップして学習させることによって自分用にカスタムした画像認識を作れるのですが、なんとその学習結果をコンテナの形でエクスポート出来るそうです。エクスポートしたファイルをローカルなPCやオンプレのサーバに置いて、docker buildするだけでなんと手元で画像認識サービスが動き出します。これは驚きました。
他にもXamarinで使うためのものなど色々な形式でエクスポート出来るようなのでこれはぜひ試してみたいと思います。
なお、実例については著作権的に公開NGということで、スライドは公開されるそうですが残念ながらその部分は削られてると思われます(笑)
(2020/02/08追記:公開されたスライドへのリンクを追加しましたが、やはり実例部分は削られてました)
まとめ
初開催にも関わらず多くの方の参加があり、とても熱気に溢れた勉強会でした。色々なタイプのお話が聞け、大変楽しく勉強になりました。
登壇資料は恐らく公開されると思いますので、公開されたものは順次リンクを追加できたらと思います。
今後も月に1回程度開催したいとのことでしたので、ぜひまた参加し、いずれ自分も喋れたらなと思いました。