英語

英語力

IT業界にいますと、最新情報というのはどうしても英語で出てきますので英語のドキュメントを読む事を避けては通れません。日本語訳を見てもピンとこないので英語の出展を読んだ方が良かったということもあります。

 

なので、英語を読むということはまあ辞書に頼りつつも時間はかかっても自分の技術領域のものであれば何とかなります。Google翻訳もありますし(台無し)

 

しかし、書く・聞く・話すとなるとあまり訓練してないこともありお恥ずかしながらかなり壊滅的な状態です。

聞く・話すに比べて書くのはまだマシな方な気がしますが、今日はこれについて書いてみようかと思います。

 

英語を書く

そもそもコンピュータ言語はほぼ英語ですので、プログラムを書くと英単語や短文(?)を書いてるような部分が結構あります。

最近はコメントやコミットメッセージを全部英語で書け、とは言われない場合も増えてきましたが、それでもOSSにコミットするときにはプルリクエストやコミットメッセージは基本英語ですし、何よりも変数や関数などの命名時にどれだけ「良い名前」をつけられるかは英語力が必要になります。

 

そんなときにいつも思い出すのは、学生時代に英語の論文を書くのに四苦八苦している私に恩師が言われた「英語で書くときに和英辞書に頼るな。使うなら英語のシソーラスと英英辞書だ」という教えです。

シソーラスというのは、類語辞典です。英英辞書は英単語を英語で説明してある、要は「英語の国語辞書」(変な表現だけど、先生にもこう教えられました(笑))です。

 

ja.wikipedia.org

 

その頃はピンとこなかったのですが(そして英訳ソフトを使って切り抜けた体たらく・・先生ごめんなさい)、今はとてもその意味が分かります。

 

日本語で考えてその単語を和英辞書で英語に訳すと、「組み立てた日本語の文章の中で正しそうな」日本語の単語を、「文脈など無視して、その単語に該当しそうな英単語」に当てはめるだけになります。そのため、どうしても「その単語は英語としてはこの文章では使わない」とか「ニュアンスがおかしい」といったことが頻発してしまいます。それを解決するために英英辞書を使ってこの単語のニュアンスや用例からここで使うのが適切か考え、違うと思えばシソーラスで類語を当たってまたそれを英英辞書で確認する、という作業をすることになります。

これは単語選びという意味では、Google翻訳で英単語を探すときにも有効な作業です。それなりに長い文章を入れると最近のGoogle翻訳(をはじめとした翻訳ソフト)はかなり精度が上がってきていますが、いきなり単語を入れてもそれは和英辞書を引いてるのと変わりなく、先述のような問題点は必ず出てきます。

 

まぁ、語彙力が無いうちは(私はいつまでたっても語彙が増えてないので今でも)とても時間はかかります。なので、意味と手順は理解したものの、今自分が英文を書くときに毎回実践しているかというと・・・すいません、全然できてません。先生ごめんなさい(本日2度目)。

 

ただ、変数名や関数名の命名で迷ったときや、(書くときではなく読むときですが)英文の中で出てきた単語をgoogle翻訳にかけたり、和訳を読んでもピンとこないときに英英辞書やシソーラスで探すことでより理解しやすくなるということはやっています。20年以上経ってようやく先生の言ってたこと分かったかんじです。

 

まとめ

最近たまたま仕事で変数名を悩んだときにオンラインの英英辞書で確認したり、和訳と原文を両方当たったときに「この単語の対義語って何だっけ?」と思って探したら二通り出てきたのでシソーラスであれこれ調べてみたりしたので、こんな話を書いてみました。

 

今は英英辞書もシソーラスもオンラインで無料で使えますので、もしこれまで使ったことない方はぜひ使ってみられるのをお勧めします。